2018年2月9日に、下関市南部町の恵比須神社にて「ふくの日祈願祭」が開催されました。
今年で開催38回目を迎える、毎年の恒例祭事です。
ふぐ漁シーズン真っ只中の2月9日を、下関ふく連盟が語呂に合わせて1980年に「ふくの日」とし、制定されました。
以降、毎年2月9日にはふぐ漁の豊漁、航海安全、発展を祈る「ふくの日祈願祭」が開催されています。
とらふぐ取扱量全国一を誇る下関市のふぐ業界関係者にとって、欠かせない行事の一つとなっています。
ふぐ業界の発展を約70名が祈願
午前10時より、水産や行政関係者をはじめとした約70名がふくの日祈願祭に参列しました。今年は多くの市議会議員も参列する姿が目立ちました。
拝殿の中は通常は着席で参拝しますが、今回は参加者多数のため全員起立のまま執り行われました。
法被姿のふぐ業界関係者が一列に連なって拝殿までの石段を登り、水揚げされたばかりのタイや約4キロの天然とらふぐ2匹を神前に奉納しました。
「ふく」を呼び寄せるために、今シーズンのふぐ漁の豊漁、航海安全、ふぐ業界の発展を祈願しました。
下関ふく連盟の見原理事長(下関唐戸魚市場株式会社社長)は挨拶の中で、「現時点では天然物・養殖物ともに、とらふぐの入荷は昨年度の30%増と好調。さらなる消費拡大につなげていきたい。」と語りました。
ふぐ料理が下関市内の小中学校に登場
同日、下関市内の小中学校では「ふく給食」が実施されました。子供達に地元の名産物であるふぐの味を知ってもらおうと、1994年から市の教育委員によって始まった試みです。
また、下関ふく連盟の方々が福祉施設に足を運び、鍋用のふぐを贈りました。
土用の丑の日に鰻を食べたり、節分の日には恵方巻きを食べたりするように、いつの日か毎年2月9日は「福」を呼ぶ「ふく」を食べる習慣が全国的に広がる日がやってくるかもしれませんね。