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東京築地魚市場で第62回「ふぐ供養祭」開催

第62回東京築地魚市場「ふぐ供養祭」

2017年4月15日、今年も東京築地市場ふぐ卸売協同組合による「ふぐ供養祭」が開催されました。

ふぐ供養祭とは?

第62回東京築地魚市場「ふぐ供養祭」

今年で62回目を数えるこのふぐ供養祭は、築地市場内の水産物卸業者をはじめ、ふぐを扱う仲卸業者、行政の関係者および下関など各地から築地市場へふぐを出荷している流通関係者が集まり、ふぐのシーズンの終わりの時期に毎年開催されている伝統行事のひとつです。

祭壇にはふぐの入った水槽が置かれ、周りには多くの花が飾られ、ふぐへの感謝の気持ちを込めた読経や焼香が行われました。
屋内での仏事の後には、隅田川にフグの放魚も行われ、多くのマスコミも訪れていました。

ふぐへの感謝の気持ちは全国各地でも

築地以外でも、ふぐの本場・下関のほか、日本各地でふぐの供養祭が行われています。
今回の築地の供養祭では、ある関係者の方が挨拶の中で「国内外からあれだけ多くの魚種が集まる東京築地市場においても、供養祭を行っているのはふぐだけであろう。日本人のふぐに対する特別の思いを感じる。」と述べられていました。

日本の礼節を重んじる文化と相まって、愛嬌のある姿をしたふぐを美味しく食し、たくさんの命をいただいているということへの感謝の気持ちのあらわれが、全国各地で行われる「ふぐ供養祭」なのでしょうね。

ふぐ供養祭とは?

さて、昨年ふぐマガでも築地のふぐ供養祭を記事にしていました。その中で「最後のふぐ供養祭」と記していましたが、ニュース等各種報道でご存知のとおり、築地から豊洲への市場移転は延期となり、まさかの昨年同様の築地市場での開催でした。

現在も移転については先が見えない状態の中での開催でしたが、東京の関係者の方々は一切その件には触れることはなかったことが印象的でした。
きっともう「耳にタコ」の状態で、ふぐ供養祭を「ふく」雑な思いで執り行っていたのではないでしょうか。

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