ふぐを知る・学ぶ

要注意! コモンフグによく似た「コモンダマシ」とは

フグ目フグ科トラフグ属に分類される「コモンフグ」は、別名で「ナゴヤフグ」や「ヒガンフグ」などと呼ばれ広く知られている魚です。
一方で、ふぐの仲間の中にはコモンフグと非常によく似た「コモンダマシ」という種類が存在することをご存知でしょうか?
※記事に使用している写真は「コモンフグ」です。

食用不可! コモンダマシとは

「コモンダマシ」は、東シナ海や南シナ海、東インド諸島に分布するふぐの仲間です。
全長は30cm前後で、その名の通り「コモンフグ」によく似ているのが特徴となっており、毒性は筋肉や精巣が有毒で他の部位については詳細不明とされています。
背中の小棘(トゲ) 基部に微小な白点があることと、体側の白点の形の違いによってコモンフグとは区別することができます。

コモンダマシは食用にはできない魚となっていますが、釣り人が釣り上げた例も報告されているので、万が一見かけた場合は決して素人判断で調理したり、人にあげたりしないよう注意が必要です。誤って口にしてしまって食中毒に陥った事例もあります。

一方、コモンフグは食用としても親しまれている魚で、特に刺身や鍋などにするのがおすすめですが、他のふぐと同様に猛毒テトロドトキシンを体内に保有しているので、ふぐ処理師の資格を持たない素人による調理は大変危険です。
ちなみに岩手県や宮城県の一部の地域で漁獲されたものについては、毒性が強く食用が禁止されています。

このように、コモンフグとコモンダマシは見た目がよく似ていて、それぞれ食用可・食用不可となりますが、いずれにしても素人が判断してしまうのは大変危険なことには変わりありませんので、もしも釣り上げた場合は必ず正しい知識・技術を持つ有資格者の指示を仰ぎましょう。

安心・安全でおいしい下関のふぐ料理を楽しもう

ふぐが持つ猛毒・テトロドトキシンによる食中毒事故は、例年全国各地で20〜30件発生しているといわれており、なかには釣り人から譲り受けたふぐを自宅で調理して食べてしまい、食後に呼吸困難や手足のしびれなど重篤な症状になり、緊急搬送されたという事例もあります。
素人が調理するのは法律で禁止されているので、安心・安全にいただくためにも、しっかりとした知識や経験を持つ有資格者の手によって調理されたふぐ料理をいただきましょう。

なお、ふぐ料理は様々な通販サイトでお求めになることができますが、「本場・下関の職人が調理したふぐ料理を楽しみたい!」という方には専門店のご利用がおすすめです。
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