ふぐを知る・学ぶ

犬顔ふぐ?! コクテンフグの特徴と魅力

トラフグをはじめ、広い海には様々な種類のふぐが生息しており、その数は世界で約100種類以上に及ぶといわれています。
ふぐマガでは、これまで箱のような形の「ハコフグ」や、トナカイや牛に似た「コンゴウフグ」など、可愛らしい見た目で親しまれているふぐをご紹介してきましたが、なかにはまるで「犬の顔」のようなふぐもいることをご存知でしょうか?

「犬顔」で人気! コクテンフグの魅力

犬に似た丸い顔つきで人気を博している「コクテンフグ」は、生物学上ではフグ目フグ科モヨウフグ属に分類される魚です。
主に太平洋やインド洋のサンゴ礁で見られ、体に黒い斑点が散らばっている見た目が特徴となっていることからコクテンフグと呼ばれています。
また英語では「ドッグフェイスパファー(犬顔フグ)」と呼ばれており、体全体を見るとアザラシに似ているともよくいわれています。

他のふぐと同様に猛毒テトロドトキシンを持っているため食べることはできませんが、美しい色彩で観賞魚として知られており、水族館でも展示され「犬のような顔が可愛い!」と多くの人で賑わっています。顔だけでなく、胸ビレを小刻みに震わせて泳ぐ姿も魅力的で、愛嬌たっぷりな魚です。

個人で飼育することも可能となっており、観賞魚のなかでは飼育難易度が比較的高いとされていますが、おとなしい魚なのでおすすめです。なかには水槽内に「犬小屋」を作るという方もいらっしゃいます。

「戌(いぬ)年」には水族館で特集展示が行われることも

コクテンフグは、犬のような見た目で特に干支が「戌(いぬ)年」になると縁起が良い魚として水族館などで特集展示が行われています。前回は2018年、次回は2030年が戌年となりますので楽しみに待ちましょう。
またコクテンフグ以外にも、「寅(とら)年」にちなんだトラフグをはじめ、縁起が良いふぐの仲間がいるので、ぜひご自身の干支や好きな動物に似たふぐを探してみてはいかがでしょうか?

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