ふぐを知る・学ぶ

カワハギと勘違いしやすい有毒ふぐ「キタマクラ」にご用心!

今では多くの方が「ふぐには毒がある」と認識されているかと思います。
しかし、未だに素人調理による食中毒事故もなかなか後を絶たないのも事実です。

SNS騒然! 毒を持つフグを食べちゃった?!

数年前、毒を持つふぐ「キタマクラ」を釣り上げた方が、「カワハギ」と見間違えて「煮付けにして食べたよ」と写真とともにSNSに報告したことによって、一時ネット上で騒ぎとなったことをご存知でしょうか?

SNSに投稿された写真を見た複数のユーザーから、「その魚はカワハギではなく毒を持っているキタマクラですよ!」といったコメントが相次ぎ、ネット上は一時騒然となりました。

その後、SNS投稿者からの反応が数時間途絶え、安否が心配されていましたが、ご本人から何事もなく無事だったことが報告され、多くの方から安堵のコメントが寄せられました。

そもそも、フグとカワハギがそんなにも似ているものなのでしょうか?

見間違え注意! ふぐの一種「キタマクラ」と「カワハギ」の違い

カワハギはフグ目・カワハギ科に分類される魚で、丈夫な皮に覆われた魚です。
食用魚として美味とされ、身は白身で脂肪は少なく歯ごたえがあります。
また肝に毒を持つふぐと異なり、カワハギは肝も美味で、好んで肝から食べるという方もいるほどです。

一方、キタマクラはふぐの仲間で、主に腸、皮、肝にテトロドトキシンという猛毒を持ち、厚生労働省では食用ふぐとみなされていません。
またキタマクラが持つ皮の毒によって、キタマクラと同じ水槽に入れた他の魚が死んでしまうこともあるそうです。

「キタマクラ」という名前の由来は諸説がありますが、キタマクラを食べると毒で死んでしまい、北枕に寝かされてしまうという意味で名付けられたとされています。
魚が持つ毒への警戒心を人々に広めるために、昔の人があえて「キタマクラ」という名前を付けたのかもしれませんね。

カワハギとキタマクラの特徴が分かっている人は、違いをすぐに見分けられるそうですが、素人が見ると色や形が似ている個体もいるため、勘違いする人も多く注意が必要です。

釣り人にも求められる有毒魚を見分ける知識

SNS投稿者が誤って食べてしまったキタマクラは、運良く毒性が極めて低い個体だった可能性が高く奇跡的に健康被害はなかったようですが、これはたまたま運がよかったと言うべきであり、ふぐ毒が危険なことに変わりはありません。

今回の件は釣れたふぐの写真をSNSに投稿したことで、他の人の目に触れたため危険な魚であることが判明したものの、もしも自分一人だけの判断で食べてしまっていたらと考えると恐ろしいですよね。

釣りを楽しむ際は事前に有毒魚に対する知識を蓄え、しっかりと見分けることが重要です。
また、釣り上げたふぐを素人が調理して食べるのは大変危険ですので絶対にやめましょう。間違えたからと、北枕で寝ることになったなんてシャレにもなりませんよ。

さかいの夏ふぐ
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