ふぐ取扱量が日本一を誇る下関で知られる山口県では、今年も6月から7月にかけて「ふぐ処理師試験」が行われ、学科試験の合格者が受験できる実技試験には80人以上の方が臨みました。
近年は小学生が試験に合格したニュースが大きな話題となり、受験者も増加傾向にありますが、最近では北海道でふぐ処理の試験が注目されていることをご存知でしょうか?
北海道でふぐの漁獲量が10年前のおよそ5倍に
近年、北海道ではふぐの漁獲量が急増しています。もともとふぐは北海道では少ない魚でしたが、海水温の上昇に伴う生息域の北上により、漁獲量は10年前に比べおよそ5倍、全国でもトップクラスとなりました。
主に漁獲されているのが「ふぐの女王」と呼ばれているマフグで、高級魚の代名詞として知られるトラフグとは異なりますが、北海道のマフグはサイズが大きく商材としてのポテンシャルが高いと注目されています。
しかし、道内ではふぐが持つ毒を処理できる加工会社が少なく、未加工で本州へ出荷するケースが多かったことから、地元でもふぐを処理できる人を増やそうと新たな取り組みが行われるようになりました。
ふぐの漁獲量急増に伴い、道内でふぐ処理の試験を受けたいという方が定員を上回る状況が続いていたため、2026年から受験枠を今までのおよそ2倍となる100人に増やしました。
これまで北海道では馴染みが薄かったふぐを、飲食店での提供や商品開発といった取り組みを通して、新たな食材として広めていきたいということです。
北海道のふぐ文化はどう変わる? 下関の食文化にも注目
北海道でふぐの漁獲量が増加し、地域でふぐを扱う人材を育てる動きが広がるなか、今後は新たなふぐ料理や商品が生まれる可能性もありそうです。
そして、ふぐ食文化を語るうえで欠かせないのが、ふぐ取扱量日本一を誇る山口県下関市。長年培われてきた下関の技術や食文化も参考にしながら、北海道ならではのふぐの魅力がどのように発信されていくのか、今後の展開にも注目しましょう。
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