下関のふぐは日本国内だけでなく、アメリカ・ニューヨークでも楽しめることをご存知でしょうか?
ふぐ取扱量日本一を誇る下関では、実は1989年から30年にわたって毎年アメリカへふぐを輸出しています。
そして令和初となる今シーズンも、アメリカへ向けて下関のふぐが出荷されました!
約400キロのトラフグがニューヨークへ!
2019年12月4日、下関市内では今シーズン初めてのアメリカに向けたふぐ出荷作業が行なわれました。
当日はトラフグの毒のある内臓などを取り除いたあと、マイナス50度で急速冷凍した商品を手際よく発泡スチロールの箱に詰めて、次々とトラックに積み込まれていきました。
また、出荷の際には毒が完全に取り除かれた安全なトラフグであることを示す証明書も添えられています。
今回出荷された約400キロもの最高級トラフグは、空輸で現地時間の12月5日午前中にアメリカ・ニューヨークに到着し、主に日本食レストランなどで提供されます。
さらに、今後も天然ふぐや白子を中心に出荷が行なわれる予定となっており、来年3月末ごろまでに例年並みの合計約1トンものふぐが下関からアメリカへ届けられる見込みです。
今シーズンで30年目となった令和初のトラフグ輸出
ふぐの本場・下関では、市内の仲卸業者などでつくる「下関ふく輸出組合」が海外でのふぐの消費を拡大しようと、1989年から毎年アメリカ・ニューヨークへの輸出を行なっています。
下関のふぐはニューヨークでも現地の人々から人気があり、日本食レストランではふぐ刺しやふぐ鍋、お寿司などが楽しまれているそうです。
今シーズンの出荷を迎えた下関のふぐ輸出関係者は、「ふぐの身が締まっておいしい今の時期に国内外の多くの人に味わってほしい。令和になっても変わらず輸出を続けていきたい」と話していました。
令和初となった今シーズンの出荷で、下関のふぐのニューヨークへの輸出は30年目という節目を迎え、時代の移り変わりとともに未来に向けた海外でのさらなるふぐ食の発展に期待が寄せられています。
今後、ふぐ食がアメリカだけでなく世界中から愛され、下関のふぐの味を目当てに多くの外国人観光客が旅行にやってくる日もそう遠くないかもしれませんね。