プクっと膨らむ姿が可愛らしい、トラフグをはじめとするふぐの仲間たち。
巷ではぬいぐるみなど様々なグッズが発売されていますが、やはり何と言ってもどことなく愛嬌のある顔立ちが魅力的ですよね。
海のなかには、ふぐ以外にもユニークな顔立ちの魚がたくさん暮らしており、一般的にはあまり知られていない魚も数多く存在しています。
そこで今回は、ふぐのように個性的な顔を持つ魚たちをご紹介します。
ふぐと並ぶ個性派揃い! ユニークな顔立ちで人気の魚たち
近年注目の海水魚! フサギンポ
フサギンポはスズキ目タウエガジ科に属する海水魚で、その分厚い唇や扇状の突起物を持つユニークな顔立ちで人気を博しています。
山陰地方から岩手より北の太平洋などに分布し、海藻の多い岩礁域や内湾に生息しており、白身魚ではありますが食用としては利用されることが少ない魚です。
まるでSF映画?! オオカミウオ
オオカミウオは硬骨魚綱スズキ目オオカミウオ科に属する海水魚で、「オオカミ」と名が付くとおり迫力満点の険しい顔立ちと、貝や甲殻類をも噛み砕く鋭い歯を持っています。
全長は大きなもので1mを超え、SF映画のような恐ろしいその顔立ちで水族館などでも見る者を驚かせている魚の一つです。
猛毒注意! オニダルマオコゼ
オニダルマオコゼはカサゴ目オニオコゼ科に属する魚で、ダルマのように体が丸く、そして鬼のような形相をしていることが由来となって漢字では「鬼達磨虎魚」と書きます。
オニオコゼのなかでは最強といわれる毒を背びれに持っており、さらに岩などに擬態して暮らしているためシュノーケリングや磯遊びの際は誤って踏んだりしないように注意が必要です。
世界一ブサイクな生き物に認定?! ニュウドウカジカ
ニュウドウカジカはカサゴ目ウラナイカジカ科に属する深海魚で、2013年にはイギリスで「世界一ブサイクな生き物」という不名誉な認定を受けたことがきっかけで人気を集めています。
深海で活動しているときは一般的な魚と変わらない見た目ですが、深海の水圧に耐えられるように筋肉はほとんどなくゼラチン質で構成されており、陸上では重力に負けて体がだらしなく垂れ下がった状態となります。
世界一のふぐ展示数! 下関「海響館」でふぐの可愛らしい姿を楽しもう
ふぐのように個性的な顔を持つ魚たちをご紹介しました。今回ご紹介した魚以外にも海中にはユニークな魚がまだまだ数多く暮らしており、全国各地の水族館などでは「個性的な顔を持つ魚」を集めたイベントも開催され、少し変わった魚たちを一目見ようと多くの人々が訪れています。
山口県下関市の市立しものせき水族館「海響館」でも、ふぐの町・下関という土地の利を活かして100種類以上の世界のフグ目魚類が展示されており、そのコレクションは世界一といわれ、様々な種類のふぐの可愛らしい姿が楽しめます。
ふぐの展示以外にも、国内では珍しいイルカとアシカの共演ショーや、国内最大級のペンギン展示施設など、大人から子供まで楽しめるイベントや展示が充実していますので、下関を訪れた際はぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか?