多くのとらふぐ料理の中でも、特に骨のついた身をカラっと揚げた「とらふぐの唐揚げ」が大好物という方から、「骨のまわりについた身をこそげ落とすように食べるのが最高に美味しい」という話を聞くと、頭の中がもうとらふぐの唐揚げ一色になるかのようです。
そんな魅惑的なとらふぐの唐揚げはもちろんのこと、「魚の骨」がついた魚料理は世の中に多く存在しています。
骨が喉に刺さらないように、焼き魚などは身から先に骨を取って食べる方が多いと思いますが、万が一飲み込んでしまった場合はどのように対処すればよいのでしょうか?
今回は、魚の骨が喉に刺さったときの対処方法についてご紹介します。
魚の骨が喉に刺さったときの対処方法
それでは、魚の骨が喉に刺さってしまったときはどんな方法で対処すればよいのでしょうか? いくつかの対処方法をご紹介いたします。
唾液を飲み込む
魚の骨が喉に刺さってしまったときは、焦らずにまずは食事を一旦やめて唾液をゆっくり飲み込んでみましょう。何度か繰り返して喉を動かすことで自然に抜けることがあります。
うがいをする
水でうがいをして喉を動かすことによって骨が抜けやすくなることがあります。喉の違和感がある部分を意識して、骨を洗い流すようにうがいをするのがポイントです。
ピンセットで取る
鏡で口の中を見て、喉に刺さった骨が確認できる場合はピンセットを使って抜く方法もあります。
しかし、骨の先端だけが折れて刺さった部分が残ってしまう可能性がありますので注意が必要です。
やってはいけない! 実は危険な「ごはんの丸呑み」
魚の骨が喉に刺さったら「ご飯を丸呑みする」という方法を聞いたことのある方も多いと思いますが、実はこの方法はNGです!
魚の骨がさらに深く刺さってしまう危険があるためやめておきましょう。
大きな骨を飲み込んでしまったときや、なかなか取れず症状がさらに悪化したときは、無理をせずに耳鼻科を受診してください。
喉に刺さった魚の骨を放置するのは危険?
魚料理を食べているときに骨が喉に刺さってしまっても、特に何もせず放置するという方は多くいらっしゃいます。
人間の身体には自浄能力がありますので自然に骨が取れることも多く、喉に少し痛みがあっても傷だけが残っていて既に骨は取れていたということがよくあります。
念のため骨が喉にまだ刺さっているか確認するには、喉仏をつまんで左右に動かしてみましょう。触って喉が痛まなければ問題ありませんが、痛む場合は骨が残っている可能性があります。
また、喉の痛みが強く、長引いたりしたときや、大きな魚の骨を飲み込んでしまったときは注意が必要ですので、早めに耳鼻咽喉科へ行き相談されることをオススメします。
魚の骨が喉に刺さるのを防ぐには
魚の骨が喉に刺さったときの対処方法についてご紹介しましたが、日頃から少し意識して食事をするだけで骨が刺さるリスクを減らすことができます。
魚以外のどんな料理でも共通していえることですが、食事をするときはよく噛んでゆっくりと味を楽しみましょう。
魚の骨が喉に刺さるのを100%防ぐことは難しいものの、よく噛んで食べることが最大の予防方法です。
敬遠するのは勿体無い! 旨味の多い魚の骨
魚の骨が喉に刺さった際の対処方法をご紹介しましたが、魚の骨を必要以上に敬遠する必要はありません。
冒頭で述べた「とらふぐの唐揚げ」のように、魚の骨のまわりについた身は凝縮された旨味が堪能できます。
また「ふぐちり」などでは、ふぐの骨付のアラを入れることによって、身だけよりもいい出汁が出て、さらに深い旨味を楽しめます。
魚の骨が喉に刺さらないよう注意を払いつつも、旨味の詰まった魚の骨と上手に付き合って美味しい魚料理を味わってくださいね。