ふぐのイベント

ふぐ食解禁から130年! 記念すべき年の「ふぐ延縄(はえなわ)船出航式」開催

2018年9月1日、山口県下関市の南風泊(はえどまり)市場で、ふぐ漁シーズンの到来を告げる「ふぐ延縄(はえなわ)船出航式」が今年も行われました。

ふぐ延縄船出航式が滞りなく終了

ふぐ延縄船出航式

毎年恒例の「ふぐ延縄(はえなわ)船出航式」ですが、2018年は天候に恵まれず、大雨の中で出航式が行われました。
市場や県延縄協議会の関係者ら約80名が参加し、延縄船の航海の安全と豊漁を祈願しました。

延縄漁船が現在55隻所属している山口県延縄協議会の吉村会長の挨拶では、豪雨や猛暑といった異常気象の影響を心配されていたほか、今年がふぐ食解禁130周年という記念の年に当たることに触れ、この機会に漁業経営の安定化を望むと述べられていました。

ふぐ延縄船出航式はふぐシーズンの始まり

「ふぐ延縄船出航式」は毎年9月1日に行われ、延縄船の航海の安全と豊漁を祈願するとともに、ふぐ関係者にとって「本格的なふぐシーズンがはじまる」という、新シーズンの始まりを告げる大事な行事です。

この式典を皮切りに翌年3月末まで延縄漁船が順次出航し、荻市見島沖から長崎県対馬沖を中心に、とらふぐのほかマフグ、サバフグの漁を行ないます。

減少傾向にある天然とらふぐの資源保護のため、延縄船出航式典後には山口県沖合にて、とらふぐの稚魚放流を毎年行なっています。
今年は、漁船3隻が山口県沖にて稚魚4000匹を放流しました。
岸壁に集まった人は、漁船の出航を手を振りながらあたたかく見送りました。

なお、南風泊市場は高度衛生化市場となる工事に入るため、この場所での出航式は今年が最後となりました。

ふぐ食解禁130周年だからこその期待と感謝

1888年に伊東博文によってふぐ食が解禁されてから、2018年は130周年を記念する年となります。
記念の年ということもあり、2018年は例年にも増して天然とらふぐの豊漁が期待されています。

9月20日頃にはふぐの初競りが行われ、市場も消費者もふぐシーズンの始まりに色めき立ち始めます。
130年前に想いを馳せ、ふぐ食が食べられる幸せに感謝しつつ、今年もおいしいふぐが食べられるよう、漁船のみなさんの航海の安全と豊漁を祈りましょう。

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