ふぐの本場・下関では、2023年3月9日(木)にふぐの生態や海洋環境について学ぶ「下関の海を知る・感じる・食育イベント」が市内のひがし子ども園で行われました!
ふぐの生態や海洋環境について学ぶ「海の授業」
下関市後田町のひがし子ども園で開催された「下関の海を知る・感じる・食育イベント」は、「知る」「触れる」「食べる」を通じて下関を代表する魚「ふぐ」の生態や海洋環境などについて学び、親子で海洋問題を考えようという教室です。今回は来年小学校へ上がる園児17人、と保護者10人、大学生2人と園のスタッフ5名が参加しました。
当日行われた「ふくの教室」には下関市・水産大学校の酒井治己名誉教授が登壇し、ふぐの生態や地球温暖化によってふぐの生息域が北上していることなどについて説明しました。
また、「ふくを海に泳がそう!ワークショップ」では、ふぐをはじめとする海洋生物の絵を描いて切り取り、壁に貼っている海をイメージした用紙に泳がせるという授業が行われ、イラストレーター・絵本作家のふくだのぞみさんが講師を務めました。
一般社団法人KANSEI PROJECTS COMMITTEEの柳川舞さんが講師を務めた「海の教室*海感VR360°感性デザインワークショップ」では、VR(仮想現実)ゴーグルを付けて海の中を眺めるような体験をしながら海洋環境について学ぶ授業が行われました。
たらいに開門海峡の海水と綾羅木海岸の砂を入れて、足を浸した状態でVRゴーグルを付けて海の中を眺めるというユニークな体験に子どもたちも喜んでいました。
「現代の海が抱える海洋問題」を伝えていくことを目指して
「下関の海を知る・感じる・食育イベント」は、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる日本財団「海と日本プロジェクト」の一環で、「海のごちそう地域モデルin下関」が主催して行われたイベントです。
「海の授業」を通して、下関の海をはじめ現代の海が抱える様々な海洋問題を多くの人々に伝えていくことを目指して開催されました。
VRを体験した園児からは「海の中にいるようでお魚がたくさんがいた。すごかった」という声も聞かれ、最後の給食時間にサバフクフリットを味わい盛況のうちに幕を閉じました。
ふぐの取扱量が日本一を誇る本場・下関で実現した「下関の海を知る・感じる・食育イベント」。今後もこのような新たな試みをきっかけにふぐ業界のさらなる発展へと繋がることを期待しましょう!