ふぐの取扱量が日本一を誇る山口県下関市では、2021年12月11日(土)にふぐをさばく調理体験イベント「日本さばける塾 for STUDENTS」が唐戸市場で行われました!
「ふぐづくし」な1日となった「日本さばける塾 for STUDENTS」
ふぐの本場・下関市内の唐戸市場で行われた「日本さばける塾 for STUDENTS」は、魚をさばく体験を通してそのおいしさや海の大切さを知ってもらおうというイベントです。
今回はふぐを使用した教室が行われ、イベントには小・中学生や大学生10人が参加し、元唐戸魚市の会長・松村久さんがふぐのお刺身のおろし方などを教えました。
松村さんはスーパーでも流通されている身欠きふぐを使用し、「ふぐの身と皮を上手にはぎ分けるには、沸騰したお湯につけると良い」といったアドバイスを交えながら見事な包丁さばきを実演。
今度は参加者がとらふぐの身欠きを3枚におろして刺身に引いていきました。
テーブルにはさらに市場側が用意したふぐのカルパッチョや唐揚げ、アラを使用したふぐ汁、ふぐ寿司などの料理が次々と加わり、まさに「ふぐづくし」な1日となりました。
ふぐ料理を堪能したあとは、「おいしい毒魚 フグの生物学」の講義が下関市の水産大学校・酒井治己名誉教授によって行われ、ふぐの生態やこれまでのふぐ食の歴史、そして昨今の地球温暖化が海に与える影響などについて学びました。
「若い世代がふぐを食べるきっかけを」という想いからイベントが実現
「日本さばける塾 for STUDENTS」は、日本財団「海と日本プロジェクト」の一環で「魚をさばく」という古くからの調理技法を次の世代へと伝えていくとともに、健全な海を未来に引き継ぐ取り組みを行っている「日本さばけるプロジェクト実行委員会」が主催しているイベントです。
今回は、「若い人たちがふぐを食べるきっかけを作りたい」という下関市からの依頼をきっかけにふぐを使った教室が開催。
参加者からは「非常に良い経験になりました」、「おうちに帰ったときにやってみようと思いました」という声も聞かれ、盛況のうちに幕を閉じました。
ふぐの街として知られる下関で実現した「日本さばける塾 for STUDENTS」。今後もこのようなイベントをきっかけにふぐ食のさらなる発展と、これからの時代を担う学生たちの明るい未来に期待しましょう!