下関唐戸魚市場仲卸協同組合

下関唐戸魚市場仲卸協同組合とは?

下関唐戸魚市場仲卸協同組合ロゴ

日本で唯一“ふぐ専門”を謳う卸売市場が、下関市にある「南風泊(はえどまり)市場」です。
南風泊市場でふぐを仕入れることができるのは、平成13年に設立された「下関唐戸魚市場仲卸協同組合」の組合員のみと限定され、安全安心なふぐの流通が行われています。

唐戸市場及び南風泊市場の組合員は、市の認可を受けた仲卸業者が名を連ね、現在は24社が組合員として登録されています。

組合員である会社の規模は様々であり、ふぐのみ扱う会社、ふぐと鮮魚と両方扱う会社、鮮魚のみでふぐを扱わない会社と、大きく3つに分けられます。
一切ふぐを扱っていない2社以外の22社が、南風泊市場のふぐの競りに参加しています。

競りに参加する会社は、毒魚としても知られているフグを流通するプロ中のプロであるという自覚と誇りを持って、全国に下関の新鮮なフグをはじめとする新鮮な魚介類をお楽しみいただけるよう、日夜励んでいます。

ふぐ処理師免許を持つ職人が行うふぐの除毒

通常鮮魚仲卸というのは、市場で仕入れたものを選別して小売店や料理店、さらには消費地市場に卸売りしていますが、下関唐戸魚市場仲卸協同組合の仲卸はそれのみならず、一年を通してふぐを仕入れ・販売しているため、活魚のふぐを卸売りする以外は常にふぐのみがき加工(除毒)を行っています。

各社とも代表者はもちろん、ほとんどの従業員がふぐ処理師の免許を持っているため、許可をとった施設で日々ふぐの除毒作業を行っています。

下関には3つの市場

セリ開始前の様子

下関にはふぐ専門卸市場である南風泊市場の他、一般鮮魚を取扱う「下関漁港市場」、養殖魚の相対売りと観光市場の性格を持つ「唐戸市場」といった、役割の異なる魚市場が3箇所存在しています。

仲卸はこの3市場で大卸(生産者より水産物を集荷し、競りや相対で仲卸に販売している卸業の元卸)である「下関唐戸魚市場株式会社」から、ふぐなどの商品を仕入れています。
ふぐを専門もしくは主に扱う仲卸の多くは、南風泊市場に近い加工団地に本社を置き、鮮魚の比率が高い仲卸の多くは唐戸市場の中に店(たな、棚とも)を持っているという特徴があります。

下関唐戸魚市場仲卸協同組合の組合員になるためには?

下関唐戸魚市場仲卸協同組合の組合員になるためには、組合定款によると下関市地方卸売市場業務条例第17条第1項の許可を有した「飲食料品卸売業を行う事業者で、組合の地区内に事業所を有すること」が必要とされています。
もちろん暴力団や暴力団員との関係があれば資格条件に合致しても組合員にはなれません。
組合員になる資格を有する企業が申請を行い、組合理事会においてその許諾を検討、承諾を得てから加入することができます。

毒魚であるふぐを扱うからこそ、従来より徹底した管理が行われ、消費者に安心安全で美味しいふぐを届けることができるのです。

下関唐戸市場仲卸協同組合HP http://karato-n.axis.or.jp/